22日、
この日はロッジでゆっくり起きて、午前中は以前のサファリで観察した動物のおさらい件、最後のサファリドライブに向けての楽しみ方をボクが講義した。
まずは今まで観た動物の名前をあげてもらい、唐突にその動物の絵を生徒達に描かせることにした。
手渡す画用紙にはすでにランダムで動物の名前が書かれており、それを受け取った生徒は何も見ないでイメージでその動物の特徴を描かなければいけない。
ボクは「一番最初の日に見物ではなく観察しろ!」と言ったことを強調した。
生徒達はブーブー言いながらも楽しげに絵を描き始めた。出来上がった絵はみんな個性的でとても素敵だった。
その絵をもとにそれぞれの動物の習性、特徴を述べていった。
みんながイメージで書いてくれた「味のある」動物のイラスト一部
午後出発するサファリドライブは今回が初めてだった。そして今回最後のサファリドライブとなる。
みんなへ「朝と夕方で動物の行動の違いは何か」観察するように促した。
この気だるい時間、オスライオンは木陰でじっと休んでいた。女子の一人が、その気持ち良く分かる、と言った。
暑くて何もやる気の起きないシエニの兄弟ライオン
元気に動き回るのは、ひたすら物を食べないといけないゾウだけだった。
そんなに飛び抜けて面白い動物観察シーンに出会えなかったが、これが最後のサファリのせいか生徒達はみょうに静かになり、それぞれ物思いにふけるように草原を見つめている。そして時々、何もいない地平線や光る雲を写真に収めていた。
ウォーターバックのハレムを観察する
夕食のあと、ロッジのスタッフ達がお別れにプールサイドで民族ダンスを踊ってくれた。もうみんなすっかり打ち解けあい、引っ込み思案だった男子生徒達も楽しげにダンスに参加した。ボクも先生も参加して楽しんだ。
23日、
今年もあっと言う間に野生教室が終わった。先生は今年も無事で何よりといった顔をしている。
帰りは一緒に飛行機でナイロビまで出たあと、国際線のセキュリティがきびしいので空港の入り口で慌ただしいお別れとなる。
窓越しに彼らの出発の様子を眺めていた。今回2度目の男子高校生が、手で「ありがとう」と空文字を書いてくれた。
何人かの女生徒は泣いてるようだった。今回の野生教室でもボクは、生徒達から沢山のことを学んだ。そして生徒達はどんな想いを胸に焼き付けたのだろう。
それにしても高校生の分際でアフリカへ来れるなんて、本当に羨ましい人達だと思う。
彼らはバリバリの進学高の生徒だ。きっとこれからボクの想像を絶する勉強勉強の日々が待ち受けているのだろう。
先生には内緒だけど、ボクの野生教室の目的は「進学だけが人生じゃないよ」ということを生徒に気づいてほしかった。
昨年帰国した際は、第一回目野生教室の生徒達に遭うことができた。彼らは口々に「アフリカから帰ってきたら数週間は何にも手が付かなくて、成績最悪だったんですよ〜」と嘆いていて、ボクはこっそりガッツポーズをとったのだった。
おしまい。