10月のサファリダイアリー、その2
6日、
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[7:50、ゲート]
すっかりこの周辺をなわばりにしたのか、今日も若オスライオンと木登りメスライオンのカップルを道路で見かけた。
メスライオンはいつものように威風堂々と車のそばで日光浴しているが、若オスは警戒して少し離れた場所まで移動していった。若オスは自分が歩いていけばメスもついてくると思っていたらしく、付いてこないのがわかると心配そうに後ろを振り返ってばかりいる。
メスはそんな若オスの気持ちにわざと逆らうかのように逆方向へ歩いていき、アリ塚の上で「ワタシはここよ」と言わんばかりに寝そべった。
親別れした若いオスチーター
[9:10、セレナ裏]
草食動物の集まる緑の草原で、チーターが寝ている。
先日、親離れをして単独で行動するようになった若いオスだ。そろそろ2歳になっただろうが、身体の大きくないこの若オスを見るとまだ独立するには早すぎたように思える。
最近獲物を捕まえていないようで、お腹がぺったんこだった。これからは全て自分の力で生きていかなければいけない。[11:22、ムワリム]
ヌーの大群をタンザニアの国境付近で見かけた。2万頭はいるだろう。
ひょっとして、もうヌーたちはセレンゲティへ戻るつもりなのだろうか。
ボクは今年の大移動は入ってくるのが遅かったので戻る時期も遅れるだろう、と勝手に解釈していた。でも、気候さえ例年のように安定すればヌーたちは子供を産むためセレンゲティへ戻っていくと考えるのが自然だろう。例年なら10月初頭にはタンザニアへ戻るのが彼らの習性なのだから。
ごまつぶの様に広がるヌーの群れ
[11:38、ソルトリック]
ハゲワシが群がるので近づくと、そこにはヌーの子供の死体があった。
死んで間もないらしく、まだハゲワシに腹部だけが食べられていただけだった。と言うことは、ライオンやハイエナに捕まった獲物ではなく、迷子になって行き倒れた子供と考えられる。
ハゲワシはぞくぞくと集まり始めた。きっと飛ぶハゲワシを見て、これからハイエナがやって来るだろう。7日、
EASTERN TIGER SNAKE,
Telescopus semianulatus
警備のスタッフが敷地内を徘徊していたヘビを殺したと聞き、確認した。
それは「タイガースネーク」と呼ばれる種で、毒蛇だった。体長は45cmと小型だが、攻撃的で有名だ。
ボクはタイガースネークを別のアフリカの国で見たことあるが、マサイマラで見るのは初めてだった。スタッフも初めて見たと言っていた。9日、
[8:47、コーナマローリ]
最近独立したばかりの若オスチーターが歩いている。獲物を探している、と言うより母親か兄弟を探しているように見えた。彼が歩いている場所は、いつも家族で一緒にいた場所だったからだ。
顔にはまだ幼さが残っている。彼がこれからずっと独りで生きていけるのか心配になる。[9:22、ムワリム]
チーターのオトナオス、ダンディに会う。
何もする気が無いらしく、岩場でうずくまっていた。ダンディは身体がたくましいので何もしていなくても貫録がある。それに比べると、さっき会ったダンディの息子であるはずの若オスがいかにも頼りなさそうに思えてしまう。
[10:42、ソルトリック]
長い長いヌーの行列があった。列の最後はソルトリックと呼ばれるミネラルを多く含んだ水場まで及んでいた。行列は2kmほどの長さだった。ヌーたちは南のタンザニア方面へ向けて移動していた。
角で相手のわき腹を小突くところ
[11:30、マジヤンデゲ]
キリンのオス群があり、身体の小さい者たちが「首相撲」を行っていた。
オスの群れには一番強いものから一番弱い者までの順位が決められているという。そのランクを上げるために下の者は一つ上の者へ挑戦を挑む。
僕らのサファリカーが近づいても首相撲は続けられた。首相撲は、長い首と首をぶつけ合うだけではないらしく、時には相手の腹部へ頭部の角を突き刺すようにたたきつける。バシッ!と音が聞こえる。なかなか痛そうだ。
初めてボクはキリンの角がどのように役に立つのかわかった気がする。
やがて身体の小さいほうが首相撲をするのを避けるように相手より少しは慣れた。しかし相手は直も近づき首をぶつける。小さいキリンはまた身体をずらして相手を避けた。勝敗が決まったようだ。[11:53、デリシャ]
最近この辺りにどんどんシマウマが集まり始めている。よくシマウマとヌーは一緒に行動をしているが、ここにはヌーの姿が見えない。ヌーたちはほどんどタンザニアの国境付近へ移動してしまったようだ。「シマウマ牧場」と呼びたくなるこの場所のシマウマ達はいつタンザニアへ移動してしまうのだろうか。
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シマウマの群れとアンバランスな体形の走るキリンの赤ちゃん[12:00、デリシャ]
メスキリンの群れの中に、生まれて3日くらいしかたっていないような赤ちゃんを見つけた。赤ちゃんのお腹には乾燥したへその緒がまだ残っていた。