12月のサファリダイアリー、その5
28日、
前脚で器用にアカシアの新芽を採る
[7:30,セレナスワンプ]
草丈の短い草原で、ゾウたちはアカシアの芽を探しながら、ゆっくり移動していた。
アカシアの根は深くて鼻で引っこ抜けないので、前脚を使っていっきに蹴りちぎる。でも、ちょっと密集している芽になると、勢いだけでは無理なようで前脚の平爪を草刈り鎌のように横へ何度もスライドして器用に刈り込んでしまった。
食べ物一つとっても色んな取り方を知ってるゾウはやはり知能が高い。
獲物を探す兄弟チーター
[7:45]
朝の草原を母親から独立したばかりの3頭の兄弟チーターが移動していた。
そのようすを遠くからトムソンガゼルの群れが警戒する。トムソンガゼルにしてみると、チーターの姿を見失うよりじっと見つめているほうが安心できるのだろう。一定の距離を保ってトムソンガゼルも移動をした。
チーター兄弟のお腹は減っている。チャンスあればハンティングをしたそうだが、かなりトムソンガゼルに近づいたところで先に一斉に逃げ出してしまった。
顔をしきりに舐めるオスライオン
[8:00,ギラレ前]
この付近をナワバリとする13頭のプライドのうちオス3頭とメス1頭に出会った。
オスのうち2頭は「バルバル」と呼ばれるまだ若い個体だ。オトナになったので群れから独立したと思っていたが、こうやって時々元いた自分のファミリーに戻ることもあるようだ。
みんなお腹がはち切れそうに膨らんでいた。昨夜から明け方にかけて何か獲物を仕留めたのだろう。若オスの口周りは乾いた血が付いて黒なっており、しきりに舐めていた。
膨らんだお腹が苦しげな若オス
[8:27]
若オス集団「バルバル」のうちのもう2頭が移動をしていた。やはりお腹が苦しげに膨れているので、先程の仲間と一緒に何か食べたのだろう。
そういえば最近、ライオンのハンティングを観ていない。それほどライオンのハンティングは夜間に集中しているらしい。[10:37,マジヤンデゲ]
先日からこの付近でよく観かけるようになったキリンの赤ちゃんたちを観ていた。
すると、後方の茂みから1頭のオトナオスが堂々とした歩き振りでやってきた。
オスキリンはそっと赤ちゃんの背中に口を付けて、まるで「あっちに行きなさい」と促したように観えた。唇で身体を触るのはキリンのスキンシップだ。
以前傷を負ったことのあるオスキリンとその子供
車に物怖じしないこのオスキリンを観ていて、ボクはこのオスキリンを以前から知っていることに気付いた。
首の付け根にぐるっと毛の生えていない傷跡がある。これは2年前に密猟者のワイヤー罠に引っ掛かった個体だった。このオスキリンは通報によりレンジャーと獣医によってワイヤーを取り外され生き延びたのだ。
あの時観た場所とまったく同じなので、間違いないだろう。あれからは無事に生活を続け、子孫も残せるようになったのだろう。
古い友人に会えたような、ちょっと嬉しい気持ちが込み上げてきた。30日、
水辺のシマウマのお尻&アオサギ
[7:19,ムシアラ]
ムシアラの人口池には水を飲みに来るシマウマが集まっていた。水面には空が青く反射して奇麗だ。
この辺りに停滞していたヌーの姿が1頭も見当たらない。みんなようやく移動を始めたのだろうか。
タンザニアへ戻らない大移動群を見るたびに「このままでいいのか」と心配していたけど、実際さっさと戻ってしまうと、何だか寂しくなった。
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リラックスするメスライオンと、落ち着きの無いボス「ソロー」[7:42,クフコ]
ムシアラの大所帯プライドの一部に会う。
みんなお腹が膨れ満足そうだ。メスたちはアリ塚の上で気持ち良さそうに日光浴している。ボスのソローだけは落ち着かない様子で、茂みの中をウロウロした後何処かへ出かけてしまった。これだけ群れを統率するにはけっこうマメにナワバリ回りをしなければいけないのだろうか。
[7:52,エアスト]
チーターだと思ったら、草の中に隠れたサーバルキャットだった。ふつう警戒心の強い動物だが、この個体は車に見つかってしまったのに気付くと逃げるふうでもなく、逆に堂々と歩き出した。かなり車に慣れている個体らしい。
サーバルキャットは足が長くて模様が美しい。でもライオンを観た後同じネコ科のサーバルに会うとずいぶん小さく見えてしまう。殺して、食べるということ(チーター)
[8:21,パラダイス前]