マラ・コンサーバンシー マンスリーレポートより、
2003年6月の出来事抜粋

総体

今月は部分的な通り雨と2度ほどの雷雨があった。それは草原の緑をキープする役割を持った。
マラ・トライアングル内は密度の高い草が生い茂り、いくつかの場所では動物観察に困難さを生じさせている。

コンサーバンシー代表はケニア旅行業連盟の代表と会合を持つ。議論の内容は最近の旅行業の落ち込みに付いてなど。

現在使用している2種類の入園チケットの互換性を高めるため、コンサーバンシー代表とアースビュウ(経理を担当する民営組織)代表は、マサイマラを分割するもう一つのエリア「ナロック自治区」の書記と面会する。

以前、マラコンサーバンシーの運営に対して非常に否定的な印象を与える記事を掲載した「エコフォームマガジン」と話し合った。反省と誤りの内容は、8月号に掲載される。

コンサーバンシー代表はCMC代表のフォレスター氏と広域に渡って話し合いを持った。主な内容は買い付けの調査方法や、車によるハラスメント防止策、スタッフのための建築物規定などである。

野生動物

4日、キチュワテンボ付近のプライドに棲む2頭のメスライオンを捕獲し、サンプリングしたものをケニア動物診断・研究施設で分析してもらう。
1頭はひどい嫌気性のバクテリアに犯されており、2頭とも感染病と戦ったあとが診られた。特に腎臓での感染率は高かった。しかし死因に繋がりそうな感染ではなく、またe coli も発見されておりそれも考察される。
ライオンの健康状態を調べることは、個体数調査にとって価値あるものである。今後も弱ったライオンを見かけたら調査分析を継続するつもりだ。

マラ橋付近でメスライオンが2頭の子供を持っていることが確認された。今後、このメスライオンが上手く子育てをすることに期待したい。
最近の記録ではライオンの子供ほとんどが死亡しており、2年前までの記録ではたった2頭だけが生き残った(性的成熟した)のみである。

6日、ナロック自治区のムシアラ湿原で若いゾウを捕獲、ワイヤーで作られた罠を取り外してやった。
前脚に食い込んでいた罠の傷は重症だった。その後、そのゾウの消息はレポートされていない。

7日、保護区内のソルトリック(ミネラルを含む湿原)で牧畜中の牛6頭がライオンに殺される。また家畜を引き連れていたマサイ族の子供もライオンによって怪我をし、マラセレナの診療所で治療を受ける。

クロサイのメスが連日観察される。オスはマラ川対岸のナロック自治区へ戻っていったと思われる。

マラ・トライアングル内は非常に高い草で覆われてしまった。これは動物観察を困難にするだけでなく、野生動物の生活にも影響を与える。ほとんどの動物は草丈の短いマラ川沿いかタンザニア国境付近へ移動してしまった。
動物大移動は西の国境付近まで移動してきていると理解している。我々は7月の半ばには最初の大移動軍がマサイマラに姿を現すと期待している。

観光産業

英国航空のケニアへの就航中止、アメリカ及びヨーロッパ各地の警告によりケニア旅行業はひどいく落ち込んだ。被害は深刻な影響をマサイマラ、マラ・コンサーバンシーにも与える。
なんとか7月3日より英国航空は就航を開始しするらしいが、このテロリズム宣言による影響は、今後8月まで、悪くすると今年いっぱいは影響を及ぼすだろう。

警備

今月は二人の密猟者を逮捕する。コンサーバンシー就業より210件目の逮捕となる。一方、今年始めてナロック自治区で逮捕が1件あったが、それでは意味のないことだ。44の罠を押収。

今月は密猟者によって殺された動物が報告されない3回目の月間となった。

18日、タンザニアのムサンジャで二人の密猟者を逮捕。4人のうち二人しか逮捕できなかった。みんなクリア族だった。
前日には彼らが仕掛けた罠44個を押収していた。彼らのほかにもう一つグループがあり、逮捕された密猟者たちは彼らから仕留めたインパラの肉をわけてもらっていた。

もうそこまでやってきている動物大移動にそなえ、18日の密猟者のように大量に罠を仕掛ける行為の排除にいっそう力を入れたい。
警備は夜間のパトロールを強化し、密猟行為を事前に防ぐ努力をする。

スタッフ

観光産業の景気が回復するまで、我々はおよそ10名のスタッフを給与無しの長期休暇に出さなくてはいけない(もしくはスポンサーを探すか)。

我々はコスト削減のため、2名のレンジャーをリトルガバナーズキャンプより移動した。
また民間スタッフをゲートに配置することによって、武装レンジャーがパトロールに出られるよう考案している。

開発

故障していた部品の交換を終え、グレーダーの操業が再開された。

動物観察をしやすくするためにンギラレとタンザニア国境付近の道路の除草作業を終えた。今後も道路の除草作業を続けていく。

収益と会計

例年5月は最低収益の月間であるが、今年は例年よりさらに30%減の収益となった。6月は5月より少しはましな収益と見積もる。
5月の深刻な資金不足は保護区運営管理にダメージを与え、スタッフの給与を賄うのみで収益は尽きてしまった。
今後6月の同じように特別な追加の基金でもなければ、我々は運営管理、特に車のランニングコストなどのために借金をしなければいけないだろう。

今月の保護区入園料の合計

国内在住利用者:189832khs、 およそ380人
国外     :32398US、  およそ1080人

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