フィグツリー倒壊 2月、2002

 大きくなるフィグツリーの仲間はアフリカでは古くから利用されている。木の皮を剥がし、木槌で打ち延ばし服を作るのだ。
 また、横への枝ぶりが発達し、よくヒョウが獲物を持ち上げるて休むのはこの樹だ。

 ある風の強い日、ロッジの正面玄関にあるシンボルでもあったフィグツリーが、半分倒壊してしまった。
 メシメシと大きな音を立てて、ゆっくりと倒れた。ほんの5分くらい前まで車が停っていたけど、この重い樹の下敷きにされたら車もペシャンコになっていたことだろう。
 この樹はロッジの建つ前からこの場所に居座り、たいそう古いようだが、枝には青々とした葉が茂り、鳥の大好きな小さな青い実もたわわに生っていた。
 原因を調べると、根元がごっそりとシロアリに食べられてしまっていた。これでは横へ横へと見事な枝ぶりを広げるこの樹がバランスを失うのも当然だった。
 この調子だと、もう半分のフィグも時間の問題で倒壊してしまうかもしれない。少し殺風景になってしまった景観を眺め、ボクは思った。

 倒れた樹は切り分けられ、太い幹は家具の一部として、細い枝は焚き火の薪として使われることになった。

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