1月

ニャマニャマニャーマという遊び

 幼稚園児の遊びは、万国共通らしい。
 歌に合わせて手振りをしたり、ハンカチ落としやボールの当てっこなど、道具をあまり使わないで遊べるものが多い。でも今日は一つ、変わった遊びを見かけた。
「ニャマニャマニャーマを始めるよー」
 先生が掛け声をかけると、園児達が集まった。
ニャマとはスワヒリ語で、「肉」の意味。一体どういう遊びだろう。


園児一同、しゃがみ込む、
一同「ニャマニャマニャーマ!ニャマガーニ?」
  (お肉、お肉、どんなお肉?)
先生「ニャマ・ヤ・ンブジ」(ヤギの肉)
園児一同、大きくジャンプしながら、「ニャーマ!」(お肉だ!)
先生「ニャマ・ヤ・クク」(鶏の肉)
園児一同、大きくジャンプしながら、「ニャーマ!」(お肉だ!)
先生「ニャマ・ヤ・フィシ」(ハイエナの肉)
園児一同、「・・・・・」
しかし何人か「ニャーマ!」とジャンプ。その子たちのハッとした顔。
園児「わーーーー!!」
と、その子らはみんなからユビを指され笑われた。この掛け声が、リズム良く繰り返される。
 先生が食べられるお肉の種類を言いながら、ときどき食べられないお肉の名前を呼ぶ、テンポに合わせ、誤って飛び上がった子が負け、のようだ。

 ボクはこの単純な遊びを観ながら、これはひとつの環境教育ではないかと思った。
 この一帯に住むマサイ族は、言わずとしれた誇り高い牧畜民である。彼らの伝統的に口にするものは少なく、主食は牛のミルクで、肉は時々家畜である牛やヤギ、ヒツジしか食べない。マサイ族は狩猟民ではないので、野生動物は一切捕まえて食べたりしない。もともとケニアでは野生動物を食べる者は「家畜も飼えない貧しい者」と観られることもあり、野生動物との関わり合いを持たない。言ってみれば、それが野生動物達と上手く共に生きていく自然保護にも繋がっているのかも知れない。
 ニャマニャマニャーマの遊びに、そんな啓発が含まれている。なんて思ったら、それは考え過ぎだろうか。

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