11月、地球と宇宙の境目

 境目の中央左寄りに微かに光るのが明けの明星「金星」。


 明け方前に目を覚まし、空を見上げ、満点の星空が観えると、ぼくは嬉しさが込み上げてきて、一気に目が覚める。さっそく天体望遠鏡を持ちだして陽が出るまでの間は天体観測だ。朝は空気の流れが落ち着いているので実にハッキリと銀河が眺められる。適度な肌寒さと静寂。まるで宇宙に放り出されたようだ。そのうち、東の地平線に赤い線が伸びてくる。太陽がそろそろと顔を出そうとしているのだ。星空を眺めて遠い宇宙に思いを馳せる、やがて太陽の光が溢れ、サバンナの大地が目の前に写し出されると、ぼくの気持ちは宇宙空間から地上へ引き戻されていく。このギャップというか、全く別の世界を小旅行したような感覚が好きだ。その境目となるのが地平線に伸びるあの赤いライン。夜空が白みがかるほんの少し前の数分を、ぼくは地球と宇宙の境目とひそかに呼んでいる。
 どうしたら表現できるかわからないが、とにかくデジタルカメラで撮ってみた。手前に写るのは「ライオンのしっぽ」と呼ばれるシソ科の仲間で、そのシルエットが何となく宇宙的だったので入れてみた。

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