7月、さそり座

夜9時頃、首を反らして真上を見上げると、大サソリがサバンナを見下ろしている。
日本では南の空に横たわる星座がこんな頭上で輝くのは観ていて愉快。是非、寝転がって眺めたい。
釣り針のような、形のよい星座なので見逃すことはないだろう。

真ん中の紅い一等星は、サソリの心臓部「アンターレス」と言い、有名だ。
さて、すぐ近所にあるさらに紅い星は何だろう?
ぼくらの太陽系で地球の隣にある火星だ。
この2つの紅い星はいつもすぐ側にある。アンターレスというのは「アンチ・マーズ」つまり火星の赤を競い合うもの、ということらしい。
肉眼では同じ赤色だけど、それぞれに赤い理由が違う。
アンターレスは、遥か遠いところで太陽のように輝いている恒星だ。この星は老年の星と言われ、もうすぐ星の寿命を全うするらしい。老年の星は膨張を始め、やがて星の中心の化学反応は弱まり低温になる。白い光も、いつかはこのように赤色になるというわけだ。
一方、火星は月と同じで自分で光っていない。太陽の光を反射して輝いているわけ、つまり地面の土が赤いから赤く見える。天体望遠鏡で眺めたら、地面の色の濃さが違うのに気付く、赤土の粒子が違うから地面がゴロゴロしているところは赤か濃く見えるのだ。

・今月のトピックへ

・バックナンバーへ